背筋が痛む原因と痛み解消法

数年に及ぶ慢性的な背中痛

 

数年に及ぶ慢性的な背筋痛(背中痛)があるとすれば、これは重度の症状ということになります。年配になるほど多く見られますが、高齢化によって背中の筋肉の柔軟性や伸張性が著しく低くなっているので、筋硬化も進行して背中の表面が硬くなっていきます。

 

更には、背部の毛細血管が圧迫され続けた状態となることから、酸素供給が十分ではなくなり、いわば神経の一部が機能しない状態となってしまいます。こうなってしまうと、いよいよ指圧などマッサージを受けてみても、痛みや気持ちよさを感じなくなり、かなり強く押さなければならないことになります。

 

背筋の痛みはそれ以上に悪化することはあまりないのですが、鈍い痛みは慢性的に続いてしまいます。治療や対策は、前項(中度)と同様ですが、症状が更に慢性化しているので、治療には相当長い期間が必要になってきます。

 

特に注意してもらいたいのは腰痛持ちの人です。背中の筋肉は、正しい姿勢を保つために重要な箇所ですが、腰痛もある人の場合は、普段の生活でも無意識に腰をかばう動作が多く、腰の負担を減らしながら姿勢を維持しようと背中の筋肉を酷使してしまいます。その結果、悪循環を招きがちになります。

 

背中を冷すのも危険です。冷えると背中の血行不良が起こりやすく、筋肉のコリやこわばりの原因となります。特にエアコンの冷風には気をつけてください。