背筋が痛む原因と痛み解消法

内臓疾患やその他の原因

 

背筋(背中の筋肉)や骨に直接的なダメージがないのに背中に痛みを感じることもよくあります。それらの痛みの原因は内臓疾患ということで、内臓器官の疲れや病気によるものとなります。

 

背筋・背中の痛みを伴う内臓の病気・疾患は案外多くなっています。呼吸器系では気管・肺の病気(肺疾患)ということで、風邪、インフルエンザ、胸膜炎、肺炎などがあります。

 

循環器系は心臓・血管の病気(心疾患)ということで、狭心症、心筋梗塞、大動脈炎症候群、大動脈瘤・解離性大動脈瘤などがあります。循環器系・泌尿器系では腎臓の病気(腎疾患)となる、腎盂炎・腎盂腎炎、腎結石、尿管結石、腎臓がん、尿路結石などがあります。

 

他にも、消化器系(食道・胃・十二指腸・肝臓・膵臓・胆嚢・小腸・大腸の病気)や、生殖器系(子宮の病気・疾患)、神経系などでも、背筋や背中の痛みを感じる病気があります。

 

内臓疾患とは別に「その他」となる原因で案外多いのが、「寝違え・筋違い」、「むち打ち症」などです。これは、首の筋肉や腱、筋などが炎症や捻挫を起こす疾患で、首の痛みに加えて、首から背中の上部にかけて痛む場合があります。

 

寝違えは、正式には「突発頚項通」といいますが、いわば首の筋肉や筋の炎症・捻挫なので、炎症を抑えるためにシップを貼って、安静にすれば治りが早くなります。

 

ただし、少し動かしただけで激痛が走る場合は、自分で処置せずに、病院の整形外科で診察を受けた方がいいでしょう。ちなみに、内臓疾患については、言うまでもありませんが、専門医の診察をただちに受けることになります。